走れ、オソノ
オソノは激怒した。かの邪智暴虐のニキ神を取り除かねばならぬと決意した。オソノはライバルズがよく分からぬ。オソノは元々ドラクエナンバリング、モンスターズをこよなく遊び、愛するだけのプレイヤーだったがバランスの匂いだけは人一倍敏感だった。ライバルズをプレイしているうちにアクティブユーザーが少なくなってきたと思ったオソノはユーザーの一人に会いライバルズに関しての意見を聞いた。
「なぜライバルズをプレイせぬ?」
「ライバルズは人の大脳を破壊します」
「呆れた、ニキ神はご乱心か?」
「いいえ、この環境こそ最高のバランスを取れていると思っております」
聞いてオソノは激怒した。オソノは集めていた赤い羽根を使ってニキ神に会う事にした。神殿前に門番は居たが門番はひどく素直で特に疑問もなく素直にニキ神の神殿に入ってしまった。ニキ神の神殿の中を特に疑問もなく歩いてると背後から大天使・トミタエルの奇襲にあい意識を飛ばされた。オソノは今のライバルズの環境を悪とし改善を求めたがそれは無理だった…
「ニキ神様、この者をどうします?」
「私が術を施して身も心もズタズタにしてやろう」
そうしてニキ神の洗脳が始まった… 洗脳は一週間続き、漸くニキ神がオソノに理性を戻した。
「やぁ、私はライバルズの神、ニキ神だ。何の用か?」
ニキ神を前にしたがオソノは言いたい事を思い出せなくなった。(俺は何を言おうとしてたんだ…) オソノは虚無感を胸にニキ神殿を去った。
「 何か言おうとしたが何故思い出せぬ…こんな私に価値はない!」
そう思い自殺をしようとナイフを持とうとしたが持っていたのはライバルズの画面が開かれているスマホだった…
「何、どういう事だ…?私はたしかに自殺を図ろうとしたが…」
この先の意識は混濁しており、誰も覚えていなかった…